高断熱高気密住宅とよくいわれます。高気密は以前よりも騒がれていません。なぜなら国の基準条件から外されたから。いわゆるC値が0.6を切るのがいいとかの話ですが、それはすごいことです。ハウスメーカーでも一部しか達成できません。ちなみに今回0.5。引違い窓もあるし、掃き出し窓も使っています。C値を出すための極端な間取りにしていない。吹き抜けでほぼ二階家といってもいいような建築でこの数値は立派。
地元工務店のあの大工で建てる
施主の名前を大工が知っている。出てくる職人現場監督、皆の名前がわかる距離感。このメンバーでいきたい。
断熱の極み – Spherical Image – RICOH THETA
SW(スーパーウォール)の100mmで熱交換器つけますと単純に普通の100のグラスウールと比べて400万円上乗せです。簡単にできることではない。基礎にも壁にも天井にもすべてに断熱材がまかれています。
リクシルのSW スーパーウォールこれはいい。いいのはわかるけど人に勧めるのが難しい。なぜならやっぱり安くないから。
平屋30坪の家をたった一基のエアコンで冷えている。入った瞬間コンクリートのマンションに入ったかのような重厚感。とても木造在来とは思えない。断熱材を詰めたり打ち込んだりではこの域にはならないんじゃないか。施主はご年配ですのでヒートショック対策を重要視した選択でした。
いい家が建てられればいいな。この思いは昔からありました。25年前に地元和風ハウスメーカーに勤めて建築坪単価の難しさを見てきました。地元仲介業者にて建売と売建、いわゆる条件付き売地をたくさん売ってきました。
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翔工務店と組んで10棟以上注文住宅、家つくりにかかわりました
建売はそちらの道の大手がやればいい。ハウスメーカーにはハウスメーカーのやり方があるからお任せだ。しかしそのあいだの需要はどうなるのか。あの金額では建てられない。でも断熱のしっかりした家が欲しい。私の思う間取りの家が欲しい。これらの要望をかなえるために設計士との打ち合わせが重要です。設計士が工務店のために有るか否かで方向が変わってしまうこともあります。
外注の設計士と工務店を別々に頼んで大いに打ち合わせる。そんなスタイルで今まで建築にかかわってきましたが、全員が施主のために仕事することになります。この方向性でよかったのだと信じています。
建築は大工が主役
この大工なら大丈夫だ。その思いがないとすすめられない。職人の言葉が一番似合う職業だとも思う。結局人がつくるもの。マスプロダクトの材料を集めて、人が組み立てます。現場で合わせるのは職人です。小さな会社が熱い思いをたぎらせて作るのがいいんじゃないか。
文章は迷走していますが、この家にいると居心地がいい。誰が遊びに来てもそう言わしめる。そんな素敵な家ができます。