取引先の業者が言ってました。いわゆる後輩です。
私は自転車が趣味というよりも「自転車購入家」と言って
ただ自転車を買うのが好きな人なのです。
買う人と一緒になってワーワー言ってたい人です。
もちろん乗るのもすこし好きなので
毎週宮ヶ瀬ダムに登っております。
その際、幼馴染とよく行くのですが、負けるのが嫌い。
ついていけないのも、待っててもらうのも嫌です。
さて、話はそれました。
初めのスポーツ自転車にクロスバイクを2台用意しました。
倅のジャイアントエスケープと営業で使っているジャイアントエスケープ
以前にもちょうどいいと絶賛してたアレです。
オリンピック前でしたのでロードレースの大会前に一瞬でも走っておけば
良い思い出になるかと考え南多摩尾根幹線 いわゆるオネカンに行きました。
宮下の坂を下るあたりで今日は怖いのでもうやめましょうと言わしめました。
ママチャリしか乗ったことのない人はクロスバイクでそのスピードに
驚くことでしょう。
タイヤもいいタイヤにしてあります。空有気圧もカンカンに入っています。簡単に25キロ
くらいでます。
最初にヘルメットかぶるか?とラッキョのような帽子を見せたところ
「いや俺、そういうのはいいです。ちょっと大袈裟だし」
まあ、さもありなん。俺もそうやった。
宮下の坂を下るあたりで、やっぱかぶっとけばよかったと言われると
少し嬉しくなりました。
20分ほどで汗もかいてきました。このくらい走ると少し興奮気味になって
声もでかいです。
「オネカンでー 東急の教習所の前まで行こっかー」
などと言いながら坂をぐりぐり登ります。
彼は8キロくらいランニングしているそうなので
ベースがあるからなんとかついてくるかなと厳し目に走りました。
下りは30キロ超えますし、坂はつらさが増幅されるし。全くもって
サディスティックな機械です。
色々なところに力が入るとガチガチになって真っ直ぐ走れなくなるのもアルアルです。
このできることは一生懸命コグだけ。暑くて、涼しくて、フーフー言いながら自転車漕ぐ
なんていうのはいい歳して見ちゃいられないけれど、本人達はいい気分です。
子供の頃横浜の自宅から相模湖でバスフィッシングを目指した話を
100回くらい私にする営業マンがいました。
歩いて新橋から江ノ島に行く「坂上の雲」秋山真之の少年時代の話。
行きは追い風で、帰りは向かい風で大変な思いをするなんていうのは
いい思い出だ。
しかしそれは少年じゃなければだめですか?
否
今日のあなたでもいいはずだ。
もちろん今日の俺でもいいはずだ。
帰りに事務所まで戻って嬉しそうに「自転車買いますよ!」と
言わしめる。
俺の大事な仕事はここからです。
クロスバイクで終わらせない。しばらくして飽きてやめちゃうんじゃないかと
きちんと泥沼に追いやってこそ、自転車購入家。
ここからが本領発揮です。次はロードレーサーを2台用意して
なぜこっちを進めるのかをわかってもらおう。